新成人の恋愛：ネット（SNS・アプリ）での出会いが“アリ”に
日本では、恋人や結婚相手を探すためにマッチングアプリを利用する人が増えています。デジタルコミュニケーションの拡大が私たちの日常生活に浸透し、これらのマッチングアプリのユーザー数は4年前から約半数増加しました。日本では、約10人の結婚者のうち1人がマッチングアプリを通じて知り合い、結婚しています。しかし、この方法は「簡単ではない」と感じる人もおり、「非常に困難であり」「疲れることがある」「感情を消耗させる可能性がある」という意見もあります。
もしかしたら、現在独身で、ぴったりの相手を見つけたいと考えているかもしれません。しかし、仕事の関係で恋愛に時間を割くのが難しいかもしれません。学生から社会人に転身すると、社交圏も次第に狭まっていくことがあります。マッチングアプリは、ユーザーがぴったりのパートナーを見つけるのをサポートし、また同じ趣味を持つ友達を作るのに役立つことがあります。さらに、結婚活動や交流活動など、さまざまなイベントも社交圏を広げるための素晴らしい方法です。婚恋交友の基盤として、マッチングアプリはそのマッチングメカニズムを完璧にし、信頼性を高める必要があります。
Kufu AIスタジオの家計簿アプリ「Zaim」の匿名データに基づいて、日本国内で累計1,000万以上の会員を持つマッチングアプリの有料ユーザー数を調査しました。2019年の水準を100とした場合、新型コロナウイルスの影響により、2021年には180に増加しました。現在、一部減少しているものの、依然として150の高水準を維持しています。国内の若者の増加は特に顕著です。これらの有料ユーザーの中で、20〜29歳の人々の割合は28％で、ほぼ以前の状況の2倍です。日本のOmiaiが運営するマッチングアプリの2022年の調査によれば、20〜29歳の人々の中で、23％の人々がマッチングアプリを使用したことがあると回答しました。一方、「合コン」に参加したことがある人はわずか9％で、これから交友アプリの人気の高さがわかります。
また、Eurekaのアプリである「Pairs」も、多くの日本の若者によって頻繁に使用されています。2020年から導入された「オンラインデート」の平均使用回数からも分かるように、20〜29歳の人々の使用回数は30〜39歳の人々の約4倍です。この年齢層の若者はデジタルコミュニケーションに非常に積極的であり、現在の制限が解除された状況でも、数字は増加し続けています。ユーザーは、外見や経歴などの情報をアプリ内でアップロードし、希望条件に基づいて相手を探すことができます。両者が「いいね」などの方法でお互いに認め合うと、それはマッチ成功を意味し、直接コミュニケーションを始めることができます。個人情報の公開に抵抗がある人もいますが、この方法には相手を事前に理解する利点もあります。
ユーザー基数の拡大に伴い、マッチ数も増加しています。Recruitの「Zexy結縁」サービスを例にすると、一人当たりの平均マッチ数は、感染前から8人から12人に増加しました。同社の調査によれば、2021年に結婚した人の中で、アプリなどのオンラインサービスによって促進された割合は10％であり、10年前（1.5％）と比較して大幅に増加しています。
日本の結婚者数の減少と少子化の問題に悩んでいる人々にとって、婚恋交友プラットフォームの増加は良いことです。ただし、積極的な恋愛を追求している人々以外にも、恋愛経験がそれほど豊富でない人々がその利点を享受できるかどうかは別の問題です。
今回、Yahoo Data Solutionのデータをもとに、2022年におけるマッチングアプリ関連の検索キーワードに関する調査が行われました。その結果、トップ100のキーワードのうち90％がネガティブなものでした。”簡単でない”、”難しい”、”疲れる”、”情熱を消耗する”などの関連キーワードからも、パートナーを見つける試みに困難を感じる人々が存在することが分かります。
アプリを運営する企業も工夫を凝らしています。CyberAgent傘下の「Tapple」は、ユーザーに「可能性のある相手」を推薦するアルゴリズムを改善しています。システム開発部門の責任者、高橋優介氏は「単にマッチング数を増やすことを優先すれば、人気は『簡単に人気を集める人々』に集中することになります」と述べています。そのため、「特性に基づいてアルゴリズムを組み合わせるなど、現在、継続的に改善を行っています」と述べています。
さらに、社会は若者が恋愛や結婚に積極的に取り組むための変化を実現する必要があります。日本内閣府の調査によれば、「経済的な不安」は20代から30代の独身者が積極的に結婚しない主要な原因の一つです。より多くの人々がデジタルを通じて他の人々と出会った後の現実的な未来を描けるようにするには、雇用や育児などの政策支援を幅広く提供する必要があるかもしれません。これにより、独身者や非独身者の結婚意欲を促進できるかもしれません。
